2025年6月1日に挙行された陸上自衛隊第11旅団創立17周年・真駒内駐屯地開庁71周年記念行事に防衛モニターとしてご招待いただき、出席してきましたので、簡単……簡単、といいつつ複数回になりそうですが……簡単にリポートをば
記念式典
記念式典はざっくりご挨拶パートと部隊観閲パートにわけられます。
これは、公式なものではなく、見てた自分が勝手に言ってるだけのことですが。
式典に先立って観閲部隊(観閲を受ける部隊)が入場します。

そもそも観閲とはなにか……辞書によれば
調べ見ること。特に、軍隊などの状況を高官が査閲すること。
(小学館 デジタル大辞泉より引用)
とありますが、これじゃ皆目見当もつきませんね。
要するに、軍隊(自衛隊)の各部隊の仕上がり具合(訓練成果)を偉い人が確認する、といったところになるでしょうか。
確認されるほうを「観閲部隊」(その指揮官が「観閲部隊指揮官」)、確認する偉い人を「観閲官」と称します。
今回は、観閲官=第11旅団長、観閲部隊指揮官=真駒内駐屯地司令だったと記憶します。
さて、観閲部隊入場ののち、指揮官入場、観閲官(旅団長)臨場、栄誉礼、国旗掲揚、巡閲とつづきます。
指揮官入場と観閲官(旅団長)臨場は画像省略。
栄誉礼は自衛隊が各国元首や高官(日本政府の高官・自衛隊の高官のみならず海外の政府・軍隊の高官を含めて)を迎える際に行う儀礼で、ニュースなどでご覧になった方も多いかと思います。自分は現地では初めて見ました。
栄誉礼では栄誉礼「冠譜」及び「祖国」という曲が演奏されます。(リンクはYoutubeの航空自衛隊 航空中央音楽隊 公式チャンネル『栄誉礼「冠譜」「祖国」』)
ちなみに、この曲は冠譜・祖国ともに黛敏郎の作曲です。
4回同じフレーズを繰り返してるの部分が「冠譜」で、4回というのは総理大臣や防衛大臣などに対して演奏するときはこの4回で演奏されますが、自衛隊の幹部は階級によって回数が異なり(減り)ます。これ、ちゃんと規則(自衛隊の礼式に関する訓令)で決まってるんですね。
11旅団長は陸将補でいらっしゃるので、4回繰り返している部分を2回に減らして演奏することになり、この日もそのようにしていました。
栄誉礼につづいては国歌演奏と国旗掲揚がありました。


国旗掲揚ののちは観閲部隊を巡閲します。
巡閲中は「巡閲の譜」という曲が演奏されています。
曲は陸上自衛隊のWebサイトで紹介されていますので、こちらからお聴き下さい。
栄誉礼・国旗掲揚・巡閲、ともに音楽隊による生演奏なのですが、自分がいた位置は音楽隊からそれなりに距離があるため、若干聞こえづらいきらいはありました。PA入れられたらいいんでしょうけれども、なかなかそうもいかないのでしょう。
で、このあとは主催である旅団長の式辞、祝辞(札幌市長と滝川市長=札幌市長は間違いないものの、滝川市長だったかどうかはうろ覚え……多分滝川市長だったような……)、来賓紹介、旅団長感謝状授与者紹介と続き、一連の「ご挨拶パート」が終了の後、いよいよお待ちかねの観閲となります。だいたいここまで30〜40分程度かかってたと記憶します。
来賓紹介のところで皆さんひとこと祝辞を述べるもんだから、そこでそれなりに時間がかかってますが、そういう慣例なんですかね。


で、この日は観閲部隊の行進に先だって水タンク車で土埃防止の為に散水が行われました……が、ご覧の通りの晴れ模様だったので、行進の終わり頃には乾燥して意味をなさなくなっていました。


つづいて、音楽隊が行進してきます。
行進といえば行進曲がつきもの。演奏を担当するのは、旅団の音楽隊である第11音楽隊と、北部方面隊の音楽隊である北部方面音楽隊の合同音楽隊です。
音楽隊の入場時の行進曲は須磨洋朔作曲「大空」です。
この曲も陸上自衛隊のWebサイトで紹介されています。

まず行進してくるのは、指揮官が乗る82式指揮通信車(CCV=Command and Communication Vehicle)です。小松製作所(ブルドーザーとかの重機を作ってるコマツ)製。
指揮官が乗ったCCVはこのあと全ての部隊の行進が終わるまで会場内(だいたい観閲官の正面あたりに、観閲官に対峙するように)に留まります。



この4月に入隊し、訓練中の新人のみなさんです。青い区隊旗の区隊は曹候補生、赤い旗の区隊旗の中隊は自衛官候補生だそうです。なお、自衛官候補生の区待機のさらに前の白い旗は中隊旗(第343共通教育中隊の旗)ということになります。
行進曲は「陸軍分列行進曲」です。
この曲も陸上自衛隊のWebサイトで紹介されています。
撮影枚数が多いので、今日のところはこのへんで。
続きはまた近日。