陸上自衛隊第11旅団創立17周年・真駒内駐屯地開庁71周年記念行事(その2)

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前回からのつづきです

新兵もとい新隊員の行進につづいて第11旅団や真駒内駐屯地所在部隊の行進がつづきます。

が、現地に行って初めて見て気づいたというか知ったんですが、徒歩行進じゃなく車両行進なんですね。
これは普通科、旧軍でいうところの歩兵部隊ですら車両で行進してました。普段から徒歩のみで活動しているわけでもないので納得ではあるんですが意外でもありました。

ここで行進曲が切り替わって車両行進曲「陽光を背に」という曲になります。
リンク先はYoutubeの陸上自衛隊東北方面隊広報チャンネルにアップロードされている『【音楽演奏】令和3年度音楽フェスティバル~勇気と希望~ 動画配信Vol.1 車両行進曲「陽光を背に」 東北方面音楽隊』です。

ということでまずは普通科が登場します。

北部方面混成団 第52普通科連隊 連隊旗と連隊長乗車の82式指揮通信車
第52普通科連隊 第4普通科中隊 中隊長乗車の 1/2トントラック

普通科と言っても、11旅団隷下の普通科連隊ではなく、北部方面混成団隷下の第52普通科連隊です。

そもそも、前回徒歩行進の画像を紹介した第120教育大隊(隷下共通教育中隊)は真駒内に駐屯していますが、北部方面混成団(本部=東千歳駐屯地)隷下の隊だったりします。だもんで、おそらく先に北部方面混成団の隊が行進したのかな、と推測しています。

で、ここでお断りですが、各隊の行進の先頭には長が乗車し、旗を掲げた82式指揮通信車だったり1/2tトラックが出てきますが、まあ、旗の色以外変わらないと思って頂いても構わないぐらい同じような画ばかりになるので掲載は省略させていただこうかと思います。

1/2tトラックはまたの名を「パジェロ」と言います。こう書けば判るとおり、言わずもがなMMC 三菱自動車謹製ですね。ちなみに電装はトラックと同じ電圧24ボルト仕様だそうです。

第52普通科連隊 重迫撃砲中隊  高機動車に牽引される120mm迫撃砲RT

車両自体はこれも自衛隊に大量採用されている高機動車です。
高機動車……トヨタ自動車納の車両ですね。製造そのものは日野自動車になるそうです。
この高機動車、民生用に96年から2001年にかけて「メガクルーザー」の名称で販売(トヨタ自動車75年史へリンク)していましたが、こちらは日野ではなく岐阜車体工業というトヨタ車体系列の会社での製造だったとのこと。

120mm迫撃砲RTについては後日装備展示で撮った使用時の状態と共にご紹介できればと思います。

北部方面衛生隊 3 1/2tトラック(人員輸送)

つづいては北部方面衛生隊です。こちらも11旅団隷下の隊ではなく、北部方面隊直轄の隊になります。
車両はいすゞ自動車製 3 1/2tトラック……3トン半と言ったほうが言いやすいですね。(それを言い出すと1/2tトラックも半トントラックとかのほうが言いやすいとは思いますが)

野外手術システム

衛生隊といえば野戦病院……ということで野外手術システムが出てきます。
3 1/2tトラックに乗っけたコンテナ(ユニット)がそれです。検査室・手術室が各1個で2つセットで使う、ということだそうです。s

1トン半救急車(車両としては1 1/2tトラック)

続いては1トン半救急車。車両としては1 1/2tトラックということになります。
この1 1/2tトラックですが、日野が製造してトヨタが納入という高機動車とまったく同じ様態となります。しかも現行生産型の1 1/2tトラックは、シャーシが高機動車のシャーシになっているとか。

北部方面後方支援隊 第102全般支援大隊 補給中隊の 3 1/2tトラック
重レッカ
102全般支援大隊 整備中隊の3 1/2tトラック 荷台部分の箱モノがなんだかわからない

 

続いては北部方面後方支援隊が行進してきました。
補給用の3 1/2tトラックと、大型車両や戦車の砲塔修理等に使うという重レッカ、それに謎の箱です。

重レッカは車体部分が三菱ふそうバス・トラック謹製、クレーン部分は東急車輌(現在の東邦車輌)のものだそう。
運転席部分はパッと見た感じが普通に売ってるトラックぽくも感じます。

最後の「謎の箱」を積んだ3 1/2tトラックは整備中隊のもののようなので、まあ整備に使う何かなのでしょう。

 

ということで、今日のところはこの辺まで。

まだ相当枚数残ってるんですよ……