北部方面航空隊創隊・丘珠駐屯地 創立72周年記念行事(エキシビションフライト編)

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ご機嫌いかがでしょうか。長谷川規夫でございます。

6月1日の第11旅団創立17周年・真駒内駐屯地開庁71周年記念行事につづいて、2025年6月15日 日曜日に開催された、北部方面航空隊創隊・丘珠駐屯地創立72周年記念行事の招待に与りまして、出席してきました。

当日の流れとしては、

  1. 記念式典
  2. 音楽隊演奏(3曲)
  3. エキシビション(航空支援車両能力展示・航空機能力展示)

の3項目が午前中に催されました。

記念式典に関しては……部隊紹介、国旗入場(格納庫内が会場で掲揚塔がないので国旗を保持した騎手と警護が入場する)、北部方面航空隊隊長兼ねて丘珠駐屯地司令 安達弘典 一佐のご挨拶、来賓挨拶(国会議員)、来賓紹介といったところなので写真を撮る野も憚られるので省略。

音楽演奏の音楽隊は北部方面音楽隊。
曲目は、行進曲「大空」、「かわいいだけじゃだめですか」、行進曲「士官候補生」の3曲。

そしてお待ちかねのエキシビション、航空支援車両能力展示・航空機能力展示ですが、支援車両関係の画像はあとにして、まずは航空機能力展示をご覧いただきましょう。

 

AH-1S

オープニングはAH-1Sの機動飛行です。
AH-1Sは北部方面航空隊 第1対戦車ヘリコプター隊所属で、普段は帯広に所在しているそうで、丘珠ではなかなか見られない……と思います。上下左右前後に自由自在に動く機動飛行を見せてくれました。

ヘリコプターの撮影は、ローターが止まってしまうほどシャッタースピードを上げるとカッコ悪い(と自分は思う)ので、どうしてもシャッタースピードは控えめになるところ、機動飛行は上を下への大暴れをしてくれる(言い方)ので、固定翼撮るよりは難易度が高くなりますね。とはいえ、普通に飛んでる民間のヘリやこの後のUH-1Jならそうでもないんですが。

ちなみに、このAH-1S、2022年に閣議決定された防衛力整備計画で、AH-64D、OH-1と共に無人機(まあ要はドローンということなんでしょうけれども)に置き換えるということが明記されているそうです。


UH-1J(ラペリング)

つづいては丘珠に所在しているUH-1Jによる諸々のフライトです。
UH-1Jはその名の通りUtility Helicopter=多用途ヘリコプターなので、その名に違わず様々な姿を見せてくれました。

まずはラペリング(ロープを使った降下)の実演と離脱の模様

ラペリングは結構なスピードでするすると降ります。この日は下にロープを支える隊員さんがいましたが、これ、風が強かったからでしょうか?


UH-1J(ドアガン空包射撃実演)

つづいてはドアガンの空包射撃実演です。

ドアガン、機関銃の実演です。空包でも「俺の機関銃が火を噴くぜ!」(マズルファイア)が撮れるんですね。
空包だからか、射撃音は割と軽いというか「パパパン!」って感じの音でした。


UH-1J(偵察バイク輸送と偵察バイク実演)

続いては、UH-1Jに偵察用バイクを乗せてくる、というシチュエーションの実演。
バイクは東千歳からと言っていたので第7偵察隊所属ですかね?

ヘリからバイクを下ろして偵察隊の隊員さんがちょっとしたジャンプを見せてくれました。
特にアナウンスはなかったんですが、これ、輸送中はちゃんとヘリの床にタイダウン(固縛)してあったんでしょうかね?


UH-1Jなど(ホイスト)

陸上自衛隊のUH-1Jによるホイストの様子

続いてはホイスト(吊り上げ)の実演。
これは陸上自衛隊のUH-1Jのほか、丘珠に所在する北海道庁の防災航空隊のJA01HR(AS365N3)と、北海道警察の航空隊のJA01HP(ベル 412EP)による共同実演でした。
実に丘珠らしい演目だったなぁ、と思います。

 

北海道警察航空隊 ベル 412EP JA01HP だいせつ3号 によるホイストの様子
北海道庁 防災航空隊 エアバスヘリコプターズ AS365N3 Dauphin 2 JA01HR 「はまなす1号」によるホイストの様子

 


(おまけ)

道警航空隊のベル 412EP JA01HP の左舷側ですが、窓にわりと大きく「警察官募集!!」と……

自衛隊も人不足と聞きますが、警察も人不足のようで……まあ、縦の厳しい社会は向き不向きがあるでしょうしね……

では、今日はこんなところです。

あとは車両編と情景編+おまけの2回、全3回でお届けの予定です。