北部方面航空隊創隊・丘珠駐屯地 創立72周年記念行事(情景編+おまけ)

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ご機嫌いかがでしょうか。長谷川規夫でございます。

前々回(エキシビションフライト編)前回(車両編)に引き続き、北部方面航空隊創隊・丘珠駐屯地創立72周年記念行事 情景編+おまけをお送りします。


記念行事雑感(情景)

丘珠駐屯地こと札幌飛行場は、陸上自衛隊で全国唯一の官民共用飛行場です。

今回は自衛隊側のエプロンを通過するタキシーウェイ(MIDDLE TWY)を封鎖して記念行事を開催していました。

展示飛行を終えてエプロンに据え付けられたUH-1Jと滑走路を使用する方向とは逆方向に地上走行するHACのATR42型機

で、この日は17〜20ktの風(風速8〜10m程度)が吹いており、RWY14が使用滑走路でした。
このため、民間(CABエプロン)から出た出発機は、ターミナルビル正面のNBR 2 TXYから滑走路に入り、滑走路を逆走してRWY14の端で機体を回転させて離陸する、という手順になっていました。

展示飛行を終えてエプロンに据え付けられたUH-1Jと滑走路を使用する方向とは逆方向に地上走行するHACのATR42型機
展示飛行を終えてエプロンに据え付けられたAH-1Sと離陸滑走するHACのATR42型機
RWY 14(南向き)から離陸したHACのATR-42-600(JA12HC)

天候に恵まれたのはいいものの、写真撮影的には実に悩ましいところ。
これだけ陽射しが強いと、離れたところ(滑走路上やエプロン)を地上走行中の航空機を狙うと陽炎(ヒートヘイズ)まみれに……離陸に関してもこのぐらい上昇してからじゃないとイマイチもやっとした感じで仕上がってしまいます。

Instagram(airlinerscapes)のほうで先に出しましたが、自衛隊側エプロンから民間エプロンを狙って撮ったJA14HC(ATR-42-600)の機種〜主翼部のカットです。これ、類似カットであればエプロンから狙わなくても作れる画ではありますが。

 

エキシビションフライトから戻ったUH-1Jを撮ったもの。

1枚目は記念行事(一般開放)らしく観客の姿を入れ込んで、2枚目はこういう機会でもないと撮りづらいUH-1の後方からのショットを。

 


おまけ1 祝賀会食

祝賀会食の冒頭で挨拶する北部方面航空隊隊長兼ねて丘珠駐屯地司令 安達弘典1等陸佐
乾杯に先だって鏡開きをする 北部方面航空隊隊長兼ねて丘珠駐屯地司令 安達弘典1等陸佐と来賓

 

駐屯地において「創立n周年記念行事」があるときは、大抵「祝賀会食」……立食パーティーが同時に催されますが、これは招待状をいただいてかつ出席の返事をしないと出席できません。
ゆえに、普通に見に来た人は中で何が行われているか一切わからないと思いますので、ほんの一部分ですがご紹介しておきます。

なお、この祝賀会食駐屯地や部隊と各駐屯地や部隊の協力会(丘珠だと丘珠駐屯地協力会、真駒内だと自衛隊協力会第11旅団管区連合会など)との共催という扱いで催されます。また、出席者は会費を支払います。(この辺重要だと思うので強調しておきます)

出席者は国会議員(全国区の議員と、管区内を選挙区とする議員)、管区内の地方自治体の首長、地方議員、防衛関連企業の担当者や、地域(町内会)の代表者、丘珠の場合就航航空会社の関係者、駐屯地や部隊へ協力したとして表彰された方、これに加えてわたくしめのような防衛モニター、駐屯地モニターが出席しています。

また、各テーブルには隊員さん(といっても尉官とか一曹)も同席しており、タイミングとかによってはお話して、意見交換というか、いろいろ教えて貰えたりします。逆にどう思うか質問されることも……

自分は真駒内で隊員さんがお隣の席だったので、色々教えて貰うと同時に「制服(作業服)で買物してる隊員ってどう思います?」などと逆質問されたりしました。

ちなみに自分の返答は「いやー、今日はお仕事終わって帰るところなのかな?って思うだけですねー。企業のサービスエンジニアが作業服で買物してるのと変わらないんじゃ?」と答えました。
自衛官に限らず、制服で買物していたとて、目くじら立てる程のことではないと思います。
そりゃ勤務時間中にサボってるなら問題でしょうけれども。


おまけ2 国旗

丘珠駐屯地に翩翻とひるがえる日本国の国旗

一般家庭では休日に国旗を掲げるという習慣が廃れて久しい今日この頃ですが、青空にはためく日の丸はキレイですね。

記念式典は格納庫内に出席者の席を設けていたことから、国旗掲揚塔がないため旗竿に国旗をとりつけたものを旗手の隊員さんが式典中ずっと保持していました。また、掲揚・降納の代わりに旗手と護衛の隊員さん2名の3名で入場してくるor退場するという方式でした。

ちなみに、現在の本邦の国旗は、縦横比2:3で、日章(赤丸)は旗の中心、日章の直径は短辺の3/5というのが正式なものになっています(国旗国歌法による)が、駐屯地司令の挨拶の写真後方にある国旗は古くから使っているものなのでしょう、7:10で日章を中心から1/100旗竿側に寄せた様式になってますね。
だからなんだという話ではありますが、そういう所でも72年の歴史を感じたりします。(そこまで長らくは使ってないでしょうが、国旗国歌法成立以前から、ということだと思われます)

 

では、今日はこんなところです。