業界あるところに業界紙あり。
農業業界に「日本農業新聞」、建設業界に「日刊建設工業新聞」、食料品業界に「食品産業新聞」、運輸交通業界に「交通新聞」、仏教界に「仏教タイムス」etc……(あくまで代表例であってもっとありますね:つか交通新聞は交通全般というよりはJRの業界紙っぽいところはあるのですが)
そして防衛業界に朝雲新聞社の「朝雲」 があります。

そもそも防衛業界って何だよ、って言われそうですが……
なお、朝雲新聞社のトップページにはこのようにあります。
「創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える安保・防衛問題の専門紙です」
ということで、防衛モニターに選ばれますと、期間中毎号届けられるそうです。
「そうです」と伝聞調で書いたのは、委嘱式で渡される「防衛モニターの手引き」には朝雲を任期中毎号送りますとは書いておらず、先達の防衛モニターさんのブログ記事などにそのような記述があったから。
防衛モニターの手引きでは「モニターの方には、参考資料としてパンフレットや各種の刊行物を送付させて頂きます。」とあるだけで、具体的に何を送るかってのは書いてないんですね。
ほかに産経新聞社刊行の「MAMOR」(防衛省オフィシャルマガジンだそうな)や「防衛白書(政府刊行物)」が送付される模様。
いずれにしましても届く資料で防衛・安保問題への理解を深めて欲しいという意図と理解します。
一応封筒としては防衛省の封筒で届き、「朝雲新聞1部 贈呈者:防衛省大臣官房広報課」と封筒に書いてあります。
朝雲新聞とはまるで関係ない話ですが、防衛省本省の所在地、東京都は新宿区の「市谷本村町」ですが、「市谷本村町」って「いちがやほんむらちょう」って読むんですね……今日の今日まで「いちがやほんそんちょう」かと思ってました。
閑話休題。
「朝雲」という題号は『警察予備隊初代総隊総監(幕僚長)の林敬三氏(のち日本赤十字社社長、故人)が、「朝雲わけて 昇る陽に 平和の山河 今晴れて…」という警察予備隊隊歌「若鳩」の一節をとって命名』したそうです。(朝雲新聞社会社情報より)
毎週木曜発行の週刊紙で、サイズは普通の新聞とおなじブランケット判です。(普通の新聞がブランケット判、日刊ゲンダイとかのサイズがタブロイド判)
民間の企業(朝雲新聞社)が発行していますが、その歴史的経緯から(Wiklipedia曰く)「防衛省・自衛隊の機関紙的な色彩が強い」とまで言われております。
1面には防衛・安保の硬めの記事、中面に入ると空自の基地祭の話題とか、各地の駐屯地・基地からの話題なんてのも掲載されてまして、意外と硬軟織り交ぜた紙面(全8ページ)で、下部にある広告なんかも自衛隊関連企業だったりしてなかなか面白いです。
この号のトップ記事は米国の国防長官が中谷防衛大臣と会談して統合軍司令部創設に向けて動き出した、という記事でした。
ちなみに購読料は年間9900円(税・送料含む)で、1部198円(紙面では176円って書いてあるんだけど)+送料71円だそうです。
まあ、読者はほぼ自衛隊関係者(防衛産業関係も含む)で年間通して購読でしょうから、1部売りの価格なんてあってもなくても、ってところなんでしょう。
毎週届くのでしょうから、この先楽しみにしたいと思います。(ほかに表現ないのかよ)
では、今日はこんなところです。